イルカの身体と海への適応能力
青い海を気持ちよさそうに泳ぐイルカ達。まるで海のエキスパートのようですが、実は、イルカは昔々陸に暮らしていたと言われています。今日は、そんなイルカの身体について書きます。海洋哺乳類達は、海での暮らしに適応するため、陸上の哺乳類と違う点がいくつかあります。大きな違いは足です。イルカには足の骨格が残っていますが、泳ぐために尾ひれに進化しました。また、イルカの前足だったところは、水中での推進力を得るために、フリッパーという特殊な形状に進化しました。フリッパーは水中での機動性を高め、素早く泳ぐのに役立っています。また、流線型の身体は、海の中で水の抵抗を最小限に抑え迅速に移動できるようになっています。

そして、水中での音を聞き取るために、内耳がとても発達しています。水の抵抗力を少なくするため、イルカに耳たぶはありません。イルカはとても音に敏感です。水中では視界に限界がありますが、音波は遠くまで届くため、イルカは周囲の環境や状況を知る手段として音に頼っています。なので、人間には聞き取れない高周波の音も聞くことができます。この能力はエコロケーションと呼ばれています。イルカの耳は、目の横あたりにあります。針で穴を開けたくらいの小さな穴が耳の名残りです。内耳は、この小さな穴の先の頭の中にあって、音の振動をあごの骨で受け取り、この振動が内耳に伝わる仕組みになっています。
次は、イルカの鼻です。イルカはどうやって呼吸をするでしょう?イルカの頭の上に穴(噴気孔)があって、そこで呼吸をします。イルカは人間と同じ哺乳類なので、肺呼吸をしています。これも、イルカが効率よく泳ぐために進化した部分です。頭をちょこっと海面に出せば呼吸できるので、泳ぐのにとても効率的です。人間が泳ぐときのように、呼吸の度に顔を上げる必要がないですから。

哺乳類の特徴は、毛が生えているということですが、イルカはどうでしょうか。毛は見えませんが、毛の名残りとして口の回りに毛穴が並んでいるんです。赤ちゃんイルカはその毛の名残りがはっきり見えますが、もちろん大人のイルカにも毛穴が残っています。イルカの肌はとてもつるつるしています。いくつかの水族館でイルカに触れるチャンスがあることがありますが、実際触ってみると、ゴムチューブやふくらました風船みたいに感じると思います。かまぼこみたいと思う人もいるようです。イルカは水の抵抗をできるだけ少なくして効率よく泳ぐために、肌のつるつるなんですね。
イルカは人間より遥か前から存在すると言われています。脳の大きさは、ほぼ人間と同じぐらいです。知能も高いと言われています。そんな頭のいいイルカ達がなぜ海で暮らすようになったのか、考え深いものがあります。何か神秘的な謎が隠されているように思います。ただ、私たちが海で出会うイルカ達は、お茶目で、可愛くて、まるで海の中を泳ぐ天使のようです。
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