ドルフィン&ユーのイルカツアーに参加されるお客さんからよく聞かれる質問の一つにイルカは何を食べるのですかという質問があります。このブログでは、イルカとその赤ちゃんが何を食べて成長するのかを書きます。
ハワイ諸島の周りには、スピナードルフィンというイルカ達が住み着いています。住み着いているので、私たちはいつもイルカに会うことができるんですね。その理由の一つは、ハワイの海が豊かだからです。豊かという意味は、たくさん魚がいるということです。太平洋の真ん中にあるハワイ諸島。この周辺では、アイランドエフェクトという現象が起こっています。島にぶつかる深層海流が、海の深いところにある栄養素を、海の上のほうへ持ち上げるんですね。なので、島の周りには、たくさんの魚達、海洋生物が生息しているんです。イルカ達は、それを知っているので、このあたりに住み着いているのではないかと言われています。
そして、スピナードルフィン達は、小魚やアンコウ、深いところにいるエビ、小さいイカなどを大量に食べます。別のブログでも書きましたが、イルカ達は、夜に沖にでて狩りをします。視覚と臭覚で認識するサメが、夜暗くなるとイルカの姿をさがすのが困難になるので、安心して海で狩りができるからです。イルカは、狩りをする時は、視覚ではなくエコロケーションという方法を使います。エコロケーションは、強力な高周波のことをいいます。高周波数を発射し、対象物にぶるかると形や大きさを認識することができます。250メートルぐらい先までわかると言われています。イルカは、この周波数を使って、魚のいる場所や仲間がいる場所、サメのいる場所をキャッチするんですね。また、人間のストレスや病気までもわかってしまうとも言われています。本当だったらすごいですね。もちろんハッピーな気持ちも受け取っていると思います。ということで、日中ビーチ沿いで休息をとっていたイルカ達は、夜には沖に出て大きく広がり自由にハンティングモードに入ります。そして、深い海の中を潜り食事をするんですね。
イルカは、人間と同じ哺乳類なので、赤ちゃんは母乳で育てます。イルカの母乳は、脂肪分が40%ととても多く少し飲んだだけで栄養満点なんだそうです。人間の飲む牛乳が3.5%ぐらいなので、すごく濃いミルクだということがわかりますね。おっぱいは、尾ひれの付け根あたりにある切れ目の中に隠れています。だから、赤ちゃんイルカは、たいていお母さんイルカの尾ひれ横を泳いでいることが多いんです。イルカの赤ちゃんが母乳を接種する期間は、数ヶ月から1年以上に及ぶこともあります。その後は、徐々に固形食に移行し、お母さんイルカが捕獲したものを食べるようになります。
ハワイのスピナードルフィンの出産ピークは、通常、春から夏にかけてです。この時期がピークですが、もちろん他の季節に生まれる赤ちゃんイルカもいます。繁殖期は一年中ですが、出産が最も多く見られるのは暖かい季節であり、海水温が適度に上昇して餌の豊富な時期と重なるためです。
ドルフィンウオッチングボートの上からもお母さんイルカと赤ちゃんイルカが泳いでいる姿を見かけることができます。大人のイルカだけも癒されますが、赤ちゃんイルカを見ると心が溶けちゃいますよ。お茶目なイルカとその赤ちゃんたちに是非会いにきてください。
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