この興味深いブログタイトルに、このページを訪れて頂いた皆様へ、よくハワイの海へボートで繰り出すオプショナルツアーに参加する場合、持ち物チェックの中に、持ってきてはいけない物の中に、「バナナ」というのがあります。へっ?と思われる方もいると思いますが、本当なんです。このブログでは、そのお話を書きたいと思います。
ハワイに伝わるバナナの迷信
迷信と言うのが正しいのかどうかわかりませんが、船上でのバナナは縁起が悪いと言う噂(真実?)を信じている人は、少なくありません。これは、ハワイだけでなく、世界中の漁師たちの間で唱えられているものですが、さて、どんなことがあったのでしょうか。
歴史は遡りますが、1700年代にカリブ海とスペインから航海する貿易船がよく姿を消したのですが、その残骸の中から黄色いバナナだけが浮かび上がってきたという伝説があります。船員たちは、バナナが船を沈めたと信じて恐れていたそうです。そこから様々な噂が広がっていったと考えられています。昔は、救助のための無線もない、巡回するヘリコプターもなく、天候や事故により、船が沈んでも事故を知らせることができませんでした。そんな時、バナナは、海に浮かぶので、沈んだ船の周辺にはバナナが漂っていたと言うことです。バナナが漂う海、なんだか、怖いお話ですね。
ただ、歴史的な背景もあります。バナナは嫌みやすい果物なので、長期間の運送には向いていません。昔は、船に冷蔵庫などなかったので、腐る前に届けるためには、急いで運ぶ必要がありました。なので、悪天候でもスピードを上げて事故が頻繁に発生したとも考えられます。
他にもバナナは、エチレンガスを放出するため他の食べ物も腐らせてしまうとか、バナナには、よく蜘蛛がつきそれが毒蜘蛛だったりとか、木製の船の上では、バナナが痛んで腐敗すると湿気が多くカビや菌が発生し木材が腐敗する原因になるとか、いろいろな説があります。
こんな背景があり、その伝説が今でも船員たちの間に根付いていると考えられます。ドルフィン&ユーのイルカウオッチンツアーでもバナナは持ち込み禁止です。美味しいバナナも嫌われてしまいましたね。お客様から時々面白い質問もあります。バナナがプリントされたTシャツは、着ても大丈夫ですか?って(笑)